「だからそう自分を責めないでさ、力抜こうよ。今は分かんなくても、絶対にいつか分かる日が来る。葵らしい答えを見つけられるよ、絶対に」
「…うん」
見つけられるといい。私らしく、何があっても胸を張れる答えを、いつの日か。
「奏先輩が変に関わってくる限り葵の悩みは尽きないだろうけど、交換大学もあと数ヶ月。それまでの辛抱だよ」
「うん」
「その後のメンタルケアは任せて。この天下の真央様がいるし、悠斗も蓮先輩だっているんだから」
天下の真央様の言葉に少し笑いながらそうだね、と答えた。
少しだけ、背負っていたものが軽くなった気がする。自分で気付かなかったことにも気づくことができた。知らなかったことも知った。これを機に、もしかしたらこれからは何かを変えていけるかもしれない。
自分の変化は次の変化にも繋がるかもしれない。そしていつかは納得できる答えを見出せたらいい。
まだたらればの段階だ。この先どうなるかなんて分からない。
それでも、願わずにはいられなかった。
いつまでもウジウジしているような自分とは、いつかさよならができたらいい、と。
「ありがとう、真央」
こういうときいつも思う。真央が親友で良かった。ダメなことはダメとしっかりと否定してくるのに何があっても味方でいてくれる。話を聞いてくれる。心から有難いと思う。
「またなんかあったら言ってきな」
そう言って真央は私のおでこを人差し指でグッと押した。ただの戯れなので特に気にしなかったけれど、その瞬間、真央の顔つきが少しだけ変わる。



