あの日の空にまた会えるまで。



「今日の講義は?」
「もう無いので帰ろうかなと…」

本当はもう少し参考書と睨めっこをしていたかったけれど、奏先輩のことで頭がいっぱいでとてもじゃないけど集中が出来ない。

かといって今日はバイトも無いし他にやることもないから家に帰ってのんびり過ごすのが吉だ。

「じゃあ、ご飯行こうか」
「えっ」
「遥と彩月が会いたがってた。真央ちゃんは?」
「あ、真央は講義が」
「じゃあ、今から行こう」
「えぇ?」

なんだか話がどんどん進んでいる。まぁ、私も遥さんや彩月さんには会いたいから是非とも行かせていただきたい。真央m会いたいって言ってただけに、これを聞いたら「なぁぁぁんで言ってくれなかったのーーー!!!」って怒りそうなものだけど。

「お手伝いはいいんですか?」
「ただの手伝いだから帰る時間も自由」
「そうなんですか…」
「行こう」

受付から出てそそくさと歩き出す祐飛さんを慌てて追いかける。




ーーー並んで歩く私と祐飛さんの姿を図書室から出るまでずっと、奏先輩が見ていたことになんて、一切気づかなかった。