Story1
「ああ、いっそのこと死ねればいいのに。」
そう、私は1人つぶやく。
もしも、今すぐ死ねたら、どれだけ楽なんだろうか。
今すぐ、殺されそうになったら、どんな感情になるのだろうか。
そんなことを考えながら、ビルの屋上から空を見上げていた。
某有名ゲームの髭のおじさんのゲームじゃあんなに簡単に死んでしまうのに、リアルは、全然死ねない。
正直、こんな世界がつまらないと感じている。
こんなこと言ったらきっと誰も共感してくれないかもしれないけれど、私は、異世界に行きたいとかそんなことを考えたりするより真っ先に死にたいなって思う。
ふとこんなことを思い出した。

"学生という名の罪を学校という名の監獄で償っている"

そんなことを言った人は、どんなことを考えていたのだろう?
いつかこの答えを知ることがでるのかもしれないと思った。
もしも、この答えを知ることができなかったら、その時は、もう死んでしまっても誰も責めやしないと思った。