俺は星雲亜輝良、37歳。
 俺は何かも面倒でこれまでテキトーに過ごしてきた。親にもよく反発した。それは今でも同じなんだけど(笑)。女とも誘われたら、よくやっていた。断って泣き叫ばれても困るし、何より面倒だから。だから、恋をしたことがない。

 そんな俺が、唯一小さい頃から夢中になったのが、化学だった。俺は昔から科学的なことに興味を持ち、何でだろうと思ったらすぐ調べていた。
 そんな頃、ひいじぃちゃんに「亜輝良は化学が好きだねぇ。ねぇ亜輝良、将来は科学者になんなさいね。じぃちゃん応援するからさ。」と言われ、俺は将来は科学者になる事を目標にしてきたが、世界史上最年少の7歳でそれを成し遂げてしまった。そして、その記録を塗り替えられることは、もうないだろうと言われたほどの大騒ぎになった。
 俺が科学者として認められたことは、天体の未発見惑星とそこに人物が住んでいることを証明したからだ。それは、ノーベル賞をもらった。史上最年少の7歳での受賞は、初めてらしい。


 ____俺は科学者として活動している中、高校生になった時することがねぇなぁと思った。科学者として活動はもちろん続けるけど、もう夢叶えちゃったしと思ったら、親と先生から、高校教師になれと言われた。「めんどくさい。俺はやらねぇよ。」と言ったら急にぶっ叩かれた。誰にって?もちろん母親に。

 親にぶっ叩かれた屈辱を払拭するため、大学に進学した。かの有名な東京大学に。いとも簡単に進学が決まった。単位は足りてたし、受験免除と言われたが、「それじゃ意味がない!!」と言ったら「じゃあ受験しなさい。どうせ合格するだろうけど。」と大学の教授に小さくなる背中越しから言われた。


 __面接も筆記試験もオール満点だったのは、俺が初めてで今の受験生だけでも俺だけらしい。俺はそんなに難しくないと思ったけど、ミスしやすいひっかけ問題を作ったらしい。それも難しく考えちゃうような、でも実際は簡単に考えれば済んじゃうような問題とか、面接試験のときには、ノックは3回なのに2回だったりとか、そんなんで落ちた人もいるらしい。まぁ、俺は知らねぇけど。

 ____大学入学とともに俺は改名した。人間と関わることが面倒になったから。星雲吾貴羅にした。同じ名前だけど漢字を変えた。イメージも変えてみた。地毛で銀色の髪は、緑の色の髪と一本の束だけ燃え盛る様な紅蓮の赤にして、ピアスをして、いつも服から漂っていた柔軟剤を使わず、香水をつけて。
 そしたら、今度は女どもに、甘ったるい声で、
「吾貴羅君って星雲ってつくし、吾貴羅って名前だし、まるで星雲亜輝良みたいだね。ねぇ、吾貴羅君ヤロ」
と言われたり、一緒にいた子には
「全然違うよ。だって星雲亜輝良君って確かに同い年だけど、地毛で銀髪だよ?それにピアスしてないし、いつも白衣だよ。香水もしてないし。あっ!でも柔軟剤の匂いがすごいらしい。まぁ吾貴羅君は全然別人だし、とりあえず一発ヤロ?」
とか、別の日には
「吾貴羅君ってかっこいいね。ねぇ、一夜でもいいからともにしよ」という感じで誘われることが多くなった。

 最初は断っていたけど、次第にそろそろ気持ち良くなりたいなぁと思ってきて、毎晩の様にやるようになった。そしたら小さい頃から、俺を支えてくれた幼馴染であり、小中高大と全部同じ学校に通っている、いわゆる腐れ縁の親友の翔騎に、ドン引きされた。まぁ、翔騎にだけは言われたくねぇなと思った。俺が捨てた女どもに、優しい声をかけては、毎晩のように ヤルような奴だ。そして、彼女を作らないけどセフレだけがいっぱいいる様な奴になっていた。誰でもそんなような奴に言われたかねぇだろ。まぁ、俺は小学生に童貞は卒業してるしな。俺も言えねぇかあと思った。

 「ねぇ、吾貴羅君何考えてるの。動き止まってるよ。早く私を気持ちよくして?」
 「あぁ、分かったぜ。咲」
 「っあ!吾貴羅君、急に、っつ、激しいっ。っん!すごい。私こんなの知らない! っつ。んっ。っは、ねぇ、吾貴羅君、これからもっ、っつ、私を、私だけをっ、可愛がってねっつ。っん」
 「咲が今日最後まで起きてやってくれたな」
 「それ、絶対無理じゃんっつ。んっ!」
 咲が怒りながら、喘ぎ声をあげている。全然説得力ねぇなあこいつ。
 「ねぇ、吾貴羅君っ、何で彼女作らないのっ、それも、セックスした人全部関係切って1回だけなんでしょ、ん、私吾貴羅君のっは、彼女になりたいなぁっつ」
 「あ~、もう黙れ咲!」
 「ああ激しいっ!もうっ、だめっっ!!もういっちゃう~~~~!!!」
 「はぁ、はぁ」
 咲はどうやらいったらしい。ドロドロしたのが咲のアソコから出てる。
 「俺、風呂入って帰るな」
 「ずるいよ」
 「じゃぁ一緒に風呂入るか?」
 「うん!」
 まぁ、咲は知らないだろうけど、俺はクソがつくほどのヤリチンだ。ちなみにこれから風呂でもヤって、咲がぐったりして寝てから、俺は帰るつもり。まぁ、そんなの咲は、知りもしないだろうけど。
 俺の計画にまんまと乗ってくれた咲は、啼き疲れと気持ちよさで、ぐったりして眠ってしまった。咲をお姫様抱っこで、ベットまで運び、2度目の風呂に入り、汗を流した後で、メモを書置きし、咲を残して帰った。
 ちなみにメモの内容は、こんな感じで書いた。
 「咲、昨日はすごかったな。でも、俺は彼女は作りたくないし、セフレが欲しいわけでもない。俺は後腐れがない関係が良かったんだよ。だから、咲に彼女面されても困るし、俺が気持ちよくなりたかったから、咲を利用したんだよ。悪かったな。咲が求めてるのが彼女なら俺とはさよならだ。じゃあな、咲。もう二度とヤることも、話すこともないだろうけど。話しかけたら無視するかんな。」
 くそ最低な書置きだろ?朝起きた後、咲はどんな顔をしてみるかな…。この書置きを。まぁ、もう俺には関係ないか。
 そのあと、咲の連絡先も消した。まぁ、咲はほかの女よりは続いたほうか。でも、たったの1週間だけどな。


______その後俺は、聖京大学付属学園高校で先生になる。