俺が腰を落とすと屋上のドアが開いた。
「雄介」
顔を上げると龍二がいた。
「お前授業は?」
「あんな顔見たら受けられるわけねえだろ」
そう言って龍二は俺の隣に腰掛けた。
「心配してくれたのか?似合わねえな」
俺がそう笑うと龍二は俺の方を見て俺よりも笑った。
「やべえ、授業やっぱ行かなくて正解だわ!雄介の方来た方が面白いと思ったんだよな!」
、、、。こいつは心配という感情はなかったのか。
でもそれが逆に心地よかった。
「で、何あったの?珍しいじゃんお前が悩んでんの」
まだ笑いが止まらないようで腹を抱えながら俺に聞いてくる。
言われてみれば俺が恋愛でこんなになってるのって初めてかもしれない。
「唯に告白したらきっぱりと振られた。諦めねえからとか言いながらさっき奈良と絡んでるところ見られた。」
俺がそう話すと先ほどよりも笑い出す。
今度は涙流しながら、、。
「やべえ最高!何お前展開早くねえ?」
自分でもわかってるつーの。
