初めてあったアイツはこの世の全てに絶望していた。


綺麗な瞳には光を宿していなく、何も見たくないとその瞳を閉じていた。


俺はその瞳に、その奥の光に俺を映して欲しいと無意識に願っていた。



「親父」


「あの子か…?お前が……惚れたと言うのは」


「あぁ」


「やっと見つけたのか……毎晩毎晩夜遅くまで走り回って、必死に求めていた子があんなに闇に侵され、この世のものに拒否をしめしている。俺はーーー」


「親父。俺は、誰になんて言われようとアイツを離すつもりはねぇ」


どれほどの人がアイツを否定したとしても俺は失いたくない。