「まぁいい。ゆっくり休め」


優しく頭を撫でられる。


嬉しい……。

久しぶりの安らぎなのに睡魔が邪魔をする。


もう少し……もう少しだけ。


「…柚莉……寝ろ」


優しく呟いた言葉が合図のように私はそっと目を閉じた。














もし貴方が私を変えてくれるなら……。


望みをかけてもいいのかもしれない……。


大切な人を失った私には……生きる気力もない。


それでも……貴方が私を必要としてくれるなら。


もう少し……あと少しだけでも……頑張れる。


だから…………………。



〘柚莉〙



私が……壊れるまで。



その手を……離さないで。