また…また、笑われた……。


「蘭…いい加減にしろ」


「すみません、若」


わぁ…切り替えが早い。


ってか…さっきから気になってたんだけど…若って何?


榊さんは榊さんだよね?


もしかして…若って……あの若!?


いやいや、そんな……。


榊さんに限ってそんなことは……。


「何だ?」


「えっ!?いや!その……なんでもないですっ」


ヤバいっジロジロ見すぎた!!

うぅ……凄い気になる!!


それからもずっと聞きたくても聞けなくてずっと一人でも悩んでいた。


「どうぞ、こちらに」


スっと蘭さんが障子を開けてくれた。


「ここに座れ」


榊さんの隣をトントンと叩かれる。


「失礼しますっ」