「紹介が雑過ぎます。初めまして、私は若の秘書兼側近を
してる鳴海 蘭 (なるみ らん)といいます。以後、お見知りおきを」


「は…はぁ」


凄い…スマートな人。

深めな青の髪に眼鏡をかけててよく見えないけど目も少し青色。

こちらもまた高身長イケメンさん……。


「初めまして、高梨 柚莉です。よく分からないのですが、ご迷惑おかけして
すみませんでしたっ!」


「ふふっ…いえ、大丈夫ですよ。若の”大切な人”ですから」


「…………へ?」


大切な……人?


「えええぇぇぇぇーーー!?」


知らない知らない!?

私っていつ榊さんの大切な人になったの!?


「ふふっ……はははっ」



「おい蘭…毎回毎回、人で遊ぶな」


「いやぁ、そんなつもりは無かったんですが…ふふっ、柚莉様の
反応が面白すぎて…ぷっ…ははっ」


「えっ……冗談?」


私、結構本気にしちゃってたけど……。


「いえ、私はそうだと思ってたのですが?」


「私達そんな関係じゃないので…!」


「ですが、手を繋いでいらっしゃるので……」