変だけど……嬉しかった。


私のことで泣いてくれて…。



「ありがとうございますっ」


「何言ってんのっ……ほんとっ」



クスッと笑い私の頭をクシャクシャと撫で回す。



「……おい」


「おーと…ごめんごめん」



何故か般若見たいな顔をした榊さんが優斗さんを睨みつけていた。


「えっと…榊さん?」


「なんだ?」


「いえ……別に」


調子が悪そうだったから聞いたけどすぐ明るくなったから良かった。


「柚莉ちゃんって……結構、鈍感?」


「……っえ?そうでーーー」


”そうですか”と言おうとした時…一気に視界がボヤけて
頭に激痛がはしる。


「っおい!柚莉!?」


「っ柚莉ちゃん!?おい、早く車まわせ!あと、本家に曽田爺呼んどけっ!」


痛いっ……鈍器で頭を殴られた感覚。


「さか…き……さん…うっ」


「大丈夫だ柚莉」