なぜだか、大きな声で笑いながら僕のもとに走って帰ってくる、優くん。


あの、クールな優くんが壊れ気味で。



「あははははっー。
わわわわっー。
ぐぐぐ、おかしいよ。
声かけたら、固まっちゃって、いやぁ〜失敗。」


僕にカッコ悪いとこを見られた優くんは、その日は、ハイテンションでずっと、ずっと、でかい声で笑っていた。