「優くん、どうする?
あの二人いっちゃうよ。」

「司、頼む。こうなったら、あれでもいいや。」


そう言いながらも、心の中では、にやける俺。


キターー!!


俺のタイプ、中学以来だよ!!








「あの…ちょっと待って。」


後ろから声をかける司。


「ちょ…ちょっと待って。」


二人ともびっくりした顔で立ち止まる。


「なんですか?」


強い口調でそういったのは、綺麗な女の子。


「今からどこにいくの?」

「家に帰るんだけど、時間ないから。」


優くんの方を振り向くと、お願いポーズをしていた。

優くん、むりっぽいんだけど〜


「おねぇちゃん、家に帰るだけだし、時間あるんだから、いいじゃん。」


お、お、おねぇちゃん?


きょ、きょ、姉妹??


全く似てないんですが…?

どっちがどっちに似たっていうの?


僕があたふたしていると。

地味な妹の方が


「あの…一人ですか?」


「いやっ、二人。
あそこのカフェにいるんだけど。」



マズイよ…マズイ。


どうみても、姉の方が僕はいいに決まってる。


優くんだって、きっと綺麗な姉に決まってるはずだ。

初めてダブルのかな?


イヤだなぁ〜


優くんとライバルなんて。

イヤダよぉ〜