鷹野は急にソファから立ち上がると、私をベッドルームにつれていった。

私だって嫌いな人なら家まで来ないし、そもそもこんなに拒否する理由はやっぱり年齢ってところがひっかかっていたからだ。

何もこんな朝方の、判断能力が最も薄れている時間帯に、こんなことになるなんてずるい。

あんなキスをされて、平気な顔が出来るわけない。ずっと夜の間側にいて、こんなに安心した男を、まあ彼みたいに激しく好きとまではいかないけど、心を許してしまいそうになっていた。

ベッドの上に私を寝かせると、覆い被さりながらキスをしてくる。キスしながらシャツのボタンは外されてしまう。甘く噛まれたり、キスをされ続ける。

そのまま私たちは最後までしてしまった。
結論から言うと、かなり良かった。

でも身持ちの固い私が。
こんなことって。
こんなことってあるの。

山口寧々、本当に一生の不覚。