全ては君の思うまま

額に手をあてた私だったが、足がふっと軽くなり気がつくと抱き抱えられソファに降ろされた。

「飲ませ過ぎてしまったかな、横になっててください」

彼は、私のシャツのボタンをひとつ外すと、キッチンに消えた。

なんだ、これ。夢か。夢なのか。
息しやすいように、ひとつ外してくれたのか。もうドキドキしすぎだろ、自分。

鷹野は金持ちなのか。坊っちゃんなのか。意外だなぁ。パーフェクトな人間っているものなんだなぁ。

「水持ってきましたよ。飲みます?」

うん、と頷きソファに腰掛け直す。体を起こそうとすると、また手伝ってくれて、さっきから距離が近い。

「鷹野はさ、君は…。ああ、もういいや。びっくりしてる。こんな広いところに住んでるんだもん。君と寝てもいいかなって思ったけど、やめとく。でも泊めて、ソファでいいから」

え、と少し顔が赤らむ彼は落胆したようには見えなかった。

「話をしよう、君と。どうかな?」

彼も同じソファに腰かけた。

「じゃあ、せめて抱きしめててもいいですか」

「私を猫か犬だと思ってる?ま、それでもいいよ。鷹野は飲み物何にするの?それからでも、遅くないよ。もう、なんか気抜けしたよ」