「う〜ん。気にならないと言ったら嘘になるけど…沙絵ちゃんは沙絵ちゃんなりに理由があったと思うから私からは聞かないよ♡」





普通なら深刻な話のはずなのに美咲があまりにも日常会話のような口調で話すから、なんだか不思議な気分だった…





「ありがとう。いつか話せる時がきたら話すと思うから…」







私がそう言うと「うん!」とだけ返事をして、またパスタの話に戻った。

彼女の私に対する気遣いなんでしょうね…
ごめんね、美咲。 
気持ちの整理がついたら話すね…






久しぶりに人と食べたランチはとても美味しく感じた。







「さ、午後も頑張ろうね♡また沙絵ちゃん、ランチに行こうね!」







美咲と会社に戻りエレベーターに乗り5階で私は降りた。
降りた後もエレベーターが閉まるまで美咲は手を振ってくれた。