「あ〜やっぱりここのパスタランチは最高に美味しいよね♡」









私は結局、美咲に強引にランチに連れて行かれた。
美咲や広報の仲間とよくランチをしていたカフェ。
最近は全く行かなくなったから久しぶりだった。










「…ここの味はずっと変わらなくて美味しいわね。」



「でしょ!沙絵ちゃん突然広報から異動願い出しちゃって居なくなったでしょ?全然誘えなかったから一緒にまた来れて良かった」



美咲は私に笑顔を向けた。

私は22歳の新卒から広報に配属された。
だけど5年目の年末年始明けに私はECへと異動願いを出した。
そして、オシャレ命だった私が急に地味になり周りの同僚達に色々な噂話をされた。
その時に唯一フォローしてくれたのが彼女だった。





「…美咲さ、私が変わった事や異動した理由聞かないけど気にならない?」



彼女は本当に優しい…
普通なら噂話をしたりダイレクトに聞いてきたりする人が大半なのに、一切何も聞かずに私に変わらず寄り添ってくれたのだ。