なんでいんだよ・・。


入った瞬間、一瞬だけど目が合ったような気がした。

だけど咄嗟のことだったから、あまりよく分からない。

うるさい心臓を力強く握り締めた。

でもしばらくあたしの心臓は、うるさいままだった。

受付を済ませたお母さんが、あたしの所にやって来て隣に座った。


「今日混んでるわねー」
「・・」
「恵美加?どうしたの?そんな怖い顔して」
「え?」
「なにかすごいものでも見たって顔してるわよ」
「別に・・」