「そんなおばあちゃん見て不思議がる人がいてさ・・。見た目もちょっと怖かったから、あんまりおばあちゃんに近づこうとする人もいなかった。なのにおばあちゃん、人の目なんか気にせず自分らしく生きてた。そんなおばあちゃんを見ててすごいなって思ったんだ」

「私も最初お嫁に来た時ね、怖くて気難しい人だなって思ったの。だから嫁いだ時は不安だったわ。だけど、お母さんに沢山のことを学んだわ。お父さんが単身赴任でほとんど家に居なかった時も、お母さんと2人でもお喋りしたり今みたいに花壇の植え替えだってしたのよ。懐かしいわねー」

「ほんとすごいよ、おばあちゃんは・・」


ワンワン‼

さっきまで走り回っていたサキが尻尾を振りながら、あたしの所にやって来た。

ペロペロとあたしの頬を舐めるサキ。