あたしを知らないキミへ

あたし達は電車に乗った後、朋美の最寄りの駅で降りた。
途中コンビニに寄ってから朋美の家に向かった。

「お邪魔します」

「あー!恵美加ちゃんじゃな~い!いらっしゃい!」

朋美によく似た声が飛んできた。
そしてあたしを抱きしめた人。

朋美のお母さんだ。


「お久しぶりです」
あたしは抱きつかれたまま、朋美のお母さんに挨拶した。

「もー恵美加ちゃん全然来てくれなかったから寂しかったわー。ゆっくりしていってね!」