あたしとの距離まで5メートル・・

それと同時にあたしは下を向いた。


視界の隅で男が、あたしの隣を通り過ぎたのが分かった。


そして、アンタは1番線の1番前に立った。
なんでいるんだよ・・。

相変わらずあたしの心臓は、うるさいままだった。

電車のドアが開いてあたしはそのまま乗り込んだ。


アンタは1両目の1番前。
あたしは1両目の3番目。