「うん。恵美加だったらもっとこう・・自分から前に出ていくってゆーか。・・まぁ恋は別か！」

そう言って笑った朋美。


「ちょ、バカ。まだ好きとかそんなんじゃないし」
「はいはい。でも大事にしなよね？その出逢い。めったにそんなことないんだから。それも一つの出逢いってやつだよ」


一つの出逢い・・か。
あたしは一体あの男にどんな感情を抱いているのだろう。


好きなの・・？

そんな確かな確信は、今はない。