「朋美・・」

そして、あたしも2人で屋上で泣いた。

朋美は、繊細で優しすぎるんだ。


昔の辛い思い出があったからこそ、人一倍不安になって誰よりも相手のことを考えていて。
そんな朋美は、あんなに大好きだった彼氏よりもあたしを優先して、ずっと話を聞いてくれて側にいてくれた。

本当にごめん。

そして、あたしはそんな朋美が心友で誇りに思うよ。

ありがとう・・朋美。



それから午後の授業も終わって放課後になった。

「朋美ごめん。今日一緒に帰れない。用事があってさ・・。先に帰る」
「うん、分かった!また明日ね!バイバイ!」

そして、あたしは急いで駅に向かって走り出した。