それからあたしは、オレンジジュースを頼んで賢斗はアップルパイを頼んだ。

「今日さ、学校でバレーやったんだよね。それがもうすげー楽しくてさ!友達の優って奴がいるんだけど、めっちゃサーブへたくそでさ、中々入らないんだよ」
「ってか昨日のお笑い番組見た?めちゃくちゃ面白かったんだけど」

なんだか今日の賢斗にのあたしは違和感を感じた。
賢斗はよく喋るほうだけど、こんなに一方的に喋ったっけ?

「賢斗・・」
あたしは、そう話を切り出した。
「なに?」
「あのさ・・」
あたしは、一回深呼吸をしてから言葉を放った・・。

「・・別れ」
「聞かないよ」

「別れよう」そう言い終える前に、賢斗がそんなことを言った。

「え・・?」
あたしは、思いもしない言葉に驚いてしまった。