これは、もっと前にするべきだったはずなのに、あたしはそれがどうしても出来なかった。
自分のことしか、あたしは考えていなかったから。
本当に、最低だな・・。

あたしは、家に帰った後、賢斗にメールを送った。
「明日の放課後って空いてる?空いてたら、いつものお店で会いたい」

それから、賢斗から返信が返ってきたのは次の日のお昼休みだった。

「返信遅くなってごめん。今日空いてる!」

賢斗はいつも返信が早かったから、こんな時間が空くのは珍しかった。


そしてあたしは、賢斗と会う約束をした。

それから長い一日が終わった。

朋美とは、あの日以来相変わらずの関係のままだった。