あたしを知らないキミへ

「んーーどうだろうなぁ。多分、好きなんだと思う」
「アタックして奪っちゃえばいいのに・・」

そんな鈴華の言葉に、
「そんなことしないよ」
あたしは、そう言ったんんだ。

「でも叶わない恋って分かってるんなら、早くその人のこと忘れちゃいなよ。ただ想ってるだけの恋って、すごい辛いだけじゃん」

鈴華が言った後に、他の皆も
「あたしも、次探すかなー」
「あたしも耐えられない」
「あたしもー」
そう言った。そんな皆の言葉にあたしも、

「そうだよな」
笑って、皆と同じように頷いた。

そんなあたしを見て、朋美は心配そうに見ていたけど、何もなかったように笑ってその場をごまかした。