あたしを知らないキミへ

「でも、一番の想い出はあたしに大切な親友ができたことかな」
「え、それって誰ですかね?」
「もう、恵美加でしょ!」
「あははっ。あたしも。今までちゃんとした友達なんていなかったから、朋美みたいな友達ができて嬉しかった」
「これからも、こうやって会って話せたらいいのにね」

「なんか別れ話みたい」
「だって高校卒業したら分からないじゃん!後、1年半。その時は、あたし達どうなってるんだろう」

朋美の言った言葉に、あたしも自分の未来を考えてみる。

でも、そんなのは分からなくて。

未来は、本当に未知の世界だ。