あたしを知らないキミへ

そう言って、あたしに抱きついてくる朋美。

そして、あたしはお母さんに連絡して朋美の家に泊まることになった。

夕ご飯は、朋美と一緒に作った。
こうやって2人でご飯作ったり、泊まったりするのは中学以来だから、すごく楽しかった。

「恵美加ー。もう電気消すね」
「うん」
朋美に借りた布団であたしは横になった。
そして、あたしは目を閉じる。

まだ眠くなくて、しばらくは寝れそうにないかも・・。

ふと、アイツの顔が浮かんだ。
ほんっとあたしって、アイツのことばっか・・。

鮮明に思い出されたアイツの顔。
しばらく見ていないのに、ちゃんとはっきりアイツの顔を覚えている。