あたしを知らないキミへ


朋美が抱えてきた悲しみだったり辛さを、ちゃんと聞いてあげられなかった。

なのに、こんなどうしようもないダメなあたしを、朋美はいつも傍で支えてくれたんだ。
ありがとう・・朋美。
あたしは、朋美みたいに強い人間でいたい・・。



「恵美加、ジュース持ってくるね!」
「うん。ありがと」

あたしは朋美のベッドに腰を下ろした。
あーーー。
やっぱり朋美が真っ白な部屋って変な感じするな・・。
だって前までは、どこを見回してもピンク一色だったのに、今は全面真っ白なんだもんな。

そんなことを思っていたら、朋美がジュースを持って部屋に戻って来た。