「あっちー」

しまった・・

日焼け止め塗ってくればよかった。

まだ夏の手前、太陽はこれでもかってくらいに照らしている。

ワンワン!!

「ちょ、サキ!待って!」

急に走り出したサキに、あたしも走り出した。

そしてサキに引っ張られながら、道路の歩道に出た時だった。

反対側の向こうで赤信号で止まっている1人の男を見つけた。