サキも久しぶりの朋美に嬉しそうに頬を舐めている。

「あー癒される」
「あはは。ほら、行くぞ」

今日は、リードを朋美が引っ張って歩く。
サキも機嫌がよくて、走り出した。
そんなサキに着いて行くと、近くの川原に着いた。

「ここ久しぶりに来たね。いつぶりかな?」
「中3以来じゃない?」

川のせせらぎが、すごく気持ちいい。
涼しい風が吹いているから、雑草やら花が乗って揺れている。

「ね、恵美加!フリスビー持ってきたんだ!これでサキと一緒に遊ぼーよ!」
「マジで?あははっ。おっけ」

朋美は嬉しそうにフリスビーを少しだけ遠くに投げた。
それをサキは、すかさず口でキャッチ。