その子のお母さんは、困ったように犬の頭を撫でていた。

その光景を見ていたあたしは、2人に気づかれてしまった。


急に女の子があたしの所まで走ってきて、そのまま抱きついたんだ。


そして女の子は、

「わんちゃん守ってあげて」

そう言ったんだ。

最初は、この人達の犬かと思ったけど、違ったみたいだった。