クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


ずっと真依のことが心配で会いたいと思っていた潤。


「──真依」と潤が名前を呼び掛けるが、目を瞑ったまま返答が返ってこない。


潤が静かに瞼を閉じる。


いつものように『──ん、何、潤?』と真依が潤の顔を見ながら返事をしていた真依を思い出す。