クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


……日曜日……

……潤の自宅……


早朝、真依の母親から電話があった。



その電話を受け取ったのは潤の父親だった。



「真依が自発呼吸ができるようになり、やっと、今日人工呼吸器が外れました──」



暗かった真依の母親の声が前より心なしか少し明るく聞こえた。



その連絡を受け、潤の父親が「潤、早く会いにいってあげなさい!」と潤にいった。