クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


事故が起こる数秒前、真依がまっすぐ俺の顔を見て走ってくる姿を俺ははっきりと覚えている。


真依が今までにないぐらい、強く俺の体を抱きしめていてくれたことも……。


真依の体は華奢なはずなのに──。


弓道部に入っていたからなのか、俺が想像をしていたよりも遥かに真依の腕の力は凄く強かった。


一瞬だったけれど、絶望の間際で真依の瞳の奥から涌き出るような強い希望の光を俺はこの目で感じたような気がした──。