クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


「真依、久々に真依んち、行ってもいい──?」


心なしか、潤の声がいつもよりも弱く力ない感じがした。


「うん、別にいいよ」


「サンキュウ──」


潤が真依の顔を見ながら柔らかい笑顔で笑う。


なんだか、潤のこの笑顔を見るの久々だなー。


潤のあの顔を見るとやっぱりほっとする。


そして、私は、この笑顔にずっと会いたかったような気がする。