「潤、お父さんの就任パーティーに本当に行かなくて良いの……」 「うん──、行ったって、俺の居場所ないし……」 ズボンのポケットに両手を入れて下を俯く潤。 ──こんな日だから、俺は余計に一人になりたくなくて、真依を誘った。 こんな俺を支えるの、真依じゃないと駄目なんだ──。