「あー、何も掛けないで寝てると、……また、風邪、ぶり返すぞっ──」 そういって、潤は辺りを見渡し、掛け布団がわりになりそうな物を手当たりしだい一生懸命に探し始める。 んっ、これ、なんだー!? あー、バスタオルかっ……。 ちょっと、木地が薄くて、肌寒いなぁ──。 おっ、これなら良い! 大きめのサイズの白い真依のパーカーを手に取り、寝ている真依の体の上へそっとかけた。