「──好きだ」 「えっ……」 「真依が好きだ──」 今まで、見たことがない、潤の真剣な顔。 私の心臓から上に向かってかっと体温が急上昇し、強く規則正しい脈がドクッドクッと打ち始めて、体全体に流れていくのを感じる。 潤の低く甘い声が私の頭ん中に余韻を残す。 初めて、潤から告白をされたのはこの日だった──。