クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を



潤の日記を持ったまま、涙をぽろぽろ流す真依。



……何だか、凄く、悔しい。



凄く、凄く、腹が立つ。



私の大切な潤をこんなふうに傷つけた、夏美のことが絶対に許せない。



深く暗い闇を抱えたまま潤は毎日を過ごしていたんだ。



今まで、私は何も知らなかった。



潤に告白をされてから私はずっと少し浮かれていた。



私はおバカだ──。



潤が急に私に告白をしたのって……。



本当は告白がしたかったんじゃなくて、



──実は、私に『助けて』って言いたかったんじゃないの……。