クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


病室にいる潤、少し振り返ると窓からちらほら雪が降り始めているのが見えた。



「真依、白い雪が降ってきたよ」



「明日の朝は、積もるかな……?」



「積もったら、雪合戦でもしようか──」



「なんか、潤、子供みたい」



「俺達、まだ子供じゃないの?」



真依が笑った。と同時に


潤が瞳を閉じて真依にキスをする。



「真依が、ずっと好き──」



真依が潤にぎゅっと抱きつく。



「私も、潤が好き。ずっーと、前から、ね──」







──サンタさん、この奇跡をありがとう。


俺はこの先もずっと真依を幸せにすることを誓う──。







(完)