いつもと変わらない朝。 家を出て、小さな川に通った橋を渡り、小学校の前を通って、学校への最後の一本道。 後ろから友達の和田 律樹(わだりつき)が走ってきて俺の隣に並んだ。 「よっ!依弦!」 「おう。」 「相変わらず冷たいなあ」 「あ?」 「なんでもねーよ」 「……」 「お前今日もえらい人気だな!笑」 「別に嬉しくねーよ」