黒瀬依弦だった。

一緒に歩くのも気まづいと思った私は全力で遠慮した 。

「いやいやいや、大丈夫!本当に大丈夫だから!座ってて!なんなら先に始めてて!」

そんな私の気持ちを知ってか知らずか真奈ちゃんが口を開いた。

「飲み物買うなら荷物重くなるでしょ、一緒に言ってもらいなよ!」

その言葉に栞菜ちゃんと和田くんも深く頷く。

「うん、一緒に行くよ。」

立ち上がって荷物をまとめ、黒瀬くんはどうやら行く気満々なようだ。

仕方なく「…あ…うん…」と返事をし、買い出しに出た。