2人きりになれる場所。 俺の向かう場所は決まっていた。 階段を登ってすぐの屋上だ。 立ち入り禁止だが、ここには誰も来ない。 真面目な如月結空はその事がどうやら気がかりらしく突っかかって来たが、 「ここには誰も来ないからさ」と告げると 「でしょうね!」とつっこんできた。