白銀のカルマ

しかし高校1年生のクリスマスの日、一番見られてはいけない〝相手″に見られてしまう。

その相手は篤彦の妹・幹枝だった。

親しみやすい人柄の中に深い情念を持ち合わせ自分が気に入ったものは何が何でもでも手に入れようとする手段を選ばない残酷な一面があった。

同じ人を好きになったことが不幸の始まりと言っても過言ではない。

『いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああ』

死んでも覆い隠したい暗い過去。

これまでも誹謗中傷は受けていたがあの時全てを『奪われ』『汚され』そして最大の『裏切り』を受けた。

『言ったら全部ばら撒くから』

生まれて初めて覚えた深い闇に落ちていく感覚。

『……恵莉花、どうしたのそれ!?』

土砂降りの中、ボロボロになった体を引きずりながら何とか自宅にたどり着いたが家族は帰宅した私の姿を見て暫く固まっていた。

事情をしつこく聞かれたがあのことを言えば例の写真をばら撒かれてしまう脅迫観念からなかなか言い出せなかったが、泣き寝入りすることだけはプライドが許さず自分の身に起きたことを全てを明かした。

それを聞いてとさかに来た父と兄はすぐさま様々な手段を使って犯人を特定すると後日滝川家に乗り込んだ。