白銀のカルマ

『…本当、ありとあらゆる悪事を彼女に働きました。中傷ビラを貼ってばらまいたりいたずら電話をかけたり…生き物の死骸を送りつけたり。兄との関係だって全部暴露しました。…けどそれでも彼女は屈しなかった。それでも隠れてうちの兄と逢瀬を重ねていた』

その態度に業を煮やした私はついにこんな発想に至った。

〝兄″とあの女を引き合わせたせいで兄がおかしくなってしまった。

だから引き放すのも私の役目だと本気で思うようになっていた。

そして、1985年12月20日。

恵莉花にとって悲劇的な出来事が起こた。

『いやぁあああ!』

『お前、あっち抑えてろ』

中学時代の男友達に頼み恵莉花を〝食べさせた″。

〝食べさせた……?″

水森はおそるおそるその意味深な言葉の真意を尋ねる。

すると幹枝には似つかわしくないおどろおどろしい言葉が並んだ。

『……中学時代の友人とレイプを仕掛けたの。そして……私はその姿を写真に収めて脅迫しました。』

〝……あなたが悪いんだから。もし他の誰かに言ったら全部ばらまくからね″

もし告げ口した場合、現場を収めた写真を学校や家や近所にばら撒くぞと脅すとボロボロになった恵莉花を路上に放置し逃げ帰った。

当然気は咎めたが兄からあの女を引き離す方法はこれくらいしか思いつかなかった。