「………さぁねぇ。私、超能力でもあるのかしら?」
この日の稲倉は、態度といい発言といい、取調べであるにも関わらず終始ふざけていた。
さっさと情報の入手ルートが知りたい刑事としては、少々苛立つものがあった。
「この情報、興信所も警察もアテにせずどうやって調べた?想像だけで書くのはちょっと無理があるぞ」
稲倉がネットや中傷ビラに書き込んだ内容は、出鱈目ではなく、幹枝の叔父・滝川正徳が残した手記と一部完全に一致していたからだ。
「………〝滝川健正元院長は数多くの医療殺人を繰り返し、それを隠蔽″……。あと……」
どれだけ揺さぶりをかけられても、終始不敵な笑みを浮かべるだけで、それ以上何も答えようとしなかった。
これだけではまだ飽き足らないのか、まるで警察をからかうように、質問の内容とは全然関係のないことをほざいた。
「……愛していたの。聡一さんを」
「は?」
突然、聡一を愛しすぎたために、その息子・優一を手にかけようとしたと語り出したのだ。
供述としては、あまりに支離滅裂な内容だったが、それなら何故最愛の人の子どもを追い詰め手にかけようと思ったのか。
そんな素朴な疑問が刑事の頭をよぎった。
この日の稲倉は、態度といい発言といい、取調べであるにも関わらず終始ふざけていた。
さっさと情報の入手ルートが知りたい刑事としては、少々苛立つものがあった。
「この情報、興信所も警察もアテにせずどうやって調べた?想像だけで書くのはちょっと無理があるぞ」
稲倉がネットや中傷ビラに書き込んだ内容は、出鱈目ではなく、幹枝の叔父・滝川正徳が残した手記と一部完全に一致していたからだ。
「………〝滝川健正元院長は数多くの医療殺人を繰り返し、それを隠蔽″……。あと……」
どれだけ揺さぶりをかけられても、終始不敵な笑みを浮かべるだけで、それ以上何も答えようとしなかった。
これだけではまだ飽き足らないのか、まるで警察をからかうように、質問の内容とは全然関係のないことをほざいた。
「……愛していたの。聡一さんを」
「は?」
突然、聡一を愛しすぎたために、その息子・優一を手にかけようとしたと語り出したのだ。
供述としては、あまりに支離滅裂な内容だったが、それなら何故最愛の人の子どもを追い詰め手にかけようと思ったのか。
そんな素朴な疑問が刑事の頭をよぎった。
