白銀のカルマ

どうしてこんな風になってしまったのだろう?

実家の敷地に放り込まれたごみ、ガラスの破片、中傷落書き。

何度見ても唖然とするが、犯人はもうじき分かるはずだからどうでも良い。

警察が何とかしてくれるはずだから。

自分で言うのもなんだが、実家はこの界隈でも羨ましがられるほどの〝豪邸″で、母は町でも評判の貴婦人だった。

うちの叔父(母の弟)も将来を嘱望された有能な精神科医だったらしいが、華麗なる一族は表の顔に過ぎず、約40年前に起きた『新聞記者失踪事件』に二人とも関与していたようだ。

叔父を除き、母は死後も自身の名に傷を付けず守り通してきたはずなのに、何故こんなに時間が経過してから発覚したか。

理由は簡単、白い物体が何の物かを調べているうちに過去に失踪した新聞記者とされる遺骨だと分かったのだと言う。