「息子は『障がい者雇用のある企業へ就活に行く』と言ってあの日家を出たんです。今思えば足が不自由な子を一人でよく外に出したもんだなって思います。」
今から5年前。優一が24歳の頃。
息子の人間関係やセクシャルに関して不寛容な癖に、過干渉だったが故に親子間に亀裂が入った過去について母は語り出した。
自分が訳あって入院している間、息子はその隙をついて意中であった担当医の家に潜り込み親密な仲を築いた。
しかし、その事実を認めもせず否定的な態度を取り付けたことが原因で、一度は親子関係が修復不可能な所まで追い込まれたが、紆余曲折経て親子の仲を無事修復することに成功し、以前のような間柄に戻ることが出来た。
特に拒否感を示さず母と再び同居を始めて1週間が経った頃、優一は急にスーツを引っ張すと『仕事を探しに行く』と重たい足を引きずりハローワークへ向かうようになったのだ。
その時は、親の収益だけで生活していることを気にしている程度にしか思っていなかった。
「……『終電逃したからネット喫茶で寝泊りする』って言うメールが来た時、何で迎えに行ってやらなかったのか。あの時の私は本当にどうかしてました」
今から5年前。優一が24歳の頃。
息子の人間関係やセクシャルに関して不寛容な癖に、過干渉だったが故に親子間に亀裂が入った過去について母は語り出した。
自分が訳あって入院している間、息子はその隙をついて意中であった担当医の家に潜り込み親密な仲を築いた。
しかし、その事実を認めもせず否定的な態度を取り付けたことが原因で、一度は親子関係が修復不可能な所まで追い込まれたが、紆余曲折経て親子の仲を無事修復することに成功し、以前のような間柄に戻ることが出来た。
特に拒否感を示さず母と再び同居を始めて1週間が経った頃、優一は急にスーツを引っ張すと『仕事を探しに行く』と重たい足を引きずりハローワークへ向かうようになったのだ。
その時は、親の収益だけで生活していることを気にしている程度にしか思っていなかった。
「……『終電逃したからネット喫茶で寝泊りする』って言うメールが来た時、何で迎えに行ってやらなかったのか。あの時の私は本当にどうかしてました」
