白銀のカルマ

中学時代、よく田宮と二人で過ごした河川敷に人の気配を察知し、ふいに土手の方に目をやった。

するとそこには、あの問題児三人が田宮を取り囲み、壮絶な暴行を加えていた。

散々殴られ満身創痍の田宮が、三人に隅にまで追い詰められているところをただひたすら傍観するだけだった。

そして〝いつものように全裸で泳げ″と命令されたが、横臥したままの田宮。

けれど三人は田宮の懇願を聞き入れるはずもなく、河川に突き落とすと、必死で這い上がろうとする田宮を、意識がなくなるまでモデルガンで撃ち続け、尊い命をまるで玩具のように弄んだ挙句殺した。

〝止めなければ……″

あの時、自分は何度も何度もそう思った。

なのに、体は思い通りに動いてくれなかった。

でもこんなこと言うまでもない。

結局自分が死ぬのは怖かったからだ。

自分はその一部始終を見ていたと言うのに、警察にも遺族にも報告せず、結果見殺しにしてしまった。

罵倒されることを覚悟して嘘をつき続けてきたことを謝罪したが、田宮の母は〝あなたのせいではない。話してくれてありがとう″と、息子を見殺しにした自分に対し謝意を述べ、吹っ切れた様子で我が家を後にした。

それを機に田宮や遺族に精一杯の罪滅ぼしを決意したのだが、その矢先、身の保身に走り続けた自分に天罰が落ちた。