白銀のカルマ

「あぁ、その可能性は十分あり得る。で、その子の話によるとさ、最近失踪したかつてのいじめ加害者がかなりの曲者らしいんだ」

「……曲者……?」

「その子の親は警察官らしいんだが、当の息子はミリタリーショップを経営してるらしくって。……どうも高校の時から暴力的な一面があったようでね」

1週間前から行方が分からなくなっている元いじめ加害者の父親は、町でもかなり顔の効く警察官だと言う。

市民の正義を守る立場でありながら、その息子は強い暴力性を持ち、改造したモデルガンで小動物を虐待したり、時には他人にもその牙を向けるのだと言う。

「関係者の話によるといじめ被害者の体には、加害者が所持していたモデルガンの弾の跡がくっきり残っていたようで……死の直前にもそう言った暴行を受けてたって噂も…」

「………まぁ、何てひどいこと………」

あくまで推定だったがその光景を想像しただけで、耳を塞ぎたくなるほど凄惨な内容だった。

しかも身元が判明した白骨遺体の女性も交際期間中、何度も暴力をふるわれていたようでその人物をよく知る者は皆そう証言している。

「……人がすることとは思えないよな。で、今回うちの新任の子に聴取をとってた刑事はさ水森氏にも会いに行ったそうなんだが……、どうも彼も連絡も取れないそうでさ……」